地元農家の畑を訪ねた東シェフ

キャボロカフェ東シェフの産地訪問 地元神奈川県の元気で新鮮な野菜を食べよう! 青葉グリーンファームと
農家の仲間たち

神奈川県内の40軒ほどの有志と農家のネットワークをつくっている青葉グリーンファームの内藤さんは、20年ほど前から農業をはじめ、現在は、化学農薬も化学肥料も一切使用せず、人参酵母菌やコーヒーかす、鶏糞などの有機肥料だけを使った農法で野菜を栽培しています。有機肥料を土に混ぜ込むと、土の通気性や保水性が向上して、土が水分や養分を吸収しやすくなります。さらに土の中に菌や微生物が増えるので病原菌や悪玉菌などの侵入を防ぐことができ、健康で豊かな土壌になるのだとか。

「農薬を使わなくても、虫や病気に負けない強い野菜を育てることができるんですよ」と内藤さん。鶏糞を混ぜた土は発酵していて触るとポカポカあたたかでした。これなら寒い冬でも元気に育ちそうですね。

農家と消費者をつなぐ「マルシェ」

そんな内藤さんの取り組みに、近隣の農家さんも興味を持ち、化学肥料、化学農薬を使わない農法を始める仲間が次第に増えていきました。現在では、神奈川県内に約40軒の農家さんとネットワークができています。「1軒1軒の畑だとつくる野菜の種類も量も少ないですが、仲間と一緒なら年間40~50種の野菜をつくることができるんです。」

内藤さんは仲間たちとつくった新鮮な野菜を、青葉区で軒下マルシェを開催して販売もしています。キャボロカフェのテラスでも、毎週水曜日に軒下マルシェを開催。軒下マルシェでは金美人参やべにしぐれ(大根)、ロマネスコカリフラワー、つるくびかぼちゃなど、普通のスーパーにはない野菜や、えさにこだわった卵や果物など、ここでしか買えない美味しいものがずらりと並び、多くの方々に喜んでいただいています。

キャボロカフェと地元産の野菜

キャボロカフェでは、内藤さんをはじめ地元農家さんたちの想いのこもった取り組みに共感。地元の新鮮で健康な野菜をお客様に食べていただきたいと、定期的に旬の野菜を購入し、料理にとりいれています。「季節や日によって採れる野菜の種類や量が変わるので、店で使う野菜をすべて地元野菜にすることは今はできませんが、野菜の地産地消には、これからも積極的に挑戦していきたいと思っています。」と東シェフ。店内ででる窯の灰やコーヒーかすを集め、畑の有機肥料に役立てていただいています。